Artistnews川畑太画家

川畑太 | 画家

2020年川畑太Selection – 風のけはい – 川畑太 画集

川畑太
アトリエ訪問

日本書紀にも書かれている山の辺の道は、三輪から奈良へ通じる古道です。
その中間に位置する石上布留がある天理市に川畑太氏のアトリエ兼絵画教室「山の辺工房」があります。
数多くの史跡と自然に囲まれている地で、画家は題材に困る事はないでしょう。
その中で川畑太氏は、目に見えない”風”をテーマに、長年描き続けています。
古代の面影を残す”山の辺”には、確かに目に見えない何かがある気にさせます。
画業40年の川畑太氏は、それが風として見ているのかも知れません。
「2020年川畑太Selection – 風のけはい – 川畑太画集」の中に、この様に書かれています。

流れる雲 揺れる草々 砂の舞 耳に届く子供たちの笑い声。風の術。
形も色彩も陰影も 他のものを借りなければあらわせない、
 しかしこの上なく大きな存在。
羊水の中で守られた浮遊する命は 激しく細胞分裂を行い 膨らみ続け
やがて風と光に 劇的に出会う。
息という風を得た命は その声をのせ 生きる術を得る。
波動。この体に生命の息吹を吹き込まれ 日々風は地上を駆け巡る。
この無限に思える風の恵み。技法を凝らしても あらわしつくせない 根元のはたらきを追い求め 請い焦がれ続ける自分がいる。

INFORMATION
アトリエ制作風景
「2020年川畑太Selection – 風のけはい – 川畑太画集」より参照
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