大森 啓 | 画家

コロナ禍の為、まだアトリエ訪問は出来ませんが「大森　啓　作品集 1984-2021」を出版するにあたり少し紹介させて頂きます。

この作品集の１点目に掲載されている1984年制作の「Scene I」は、当時大学２年生で同窓生だった私も記憶に残っている作品です。
全国的規模の公募展出品作であるこの作品を、大森啓氏は画家として第一歩を踏み出した標だとしています。
確かこの後まもなくして大森氏は、画家への道への更なる一歩の為に、フランスの国立ナンシー美術学校へ、留学して行く事になります。

下記の文章は、この作品集の 「あとがき」 の抜粋です。

果たして私は、この「絵画」というリレーのバトンを受け取ることができたのか。仮にそうだとして、そのバトンをいつの日か次のランナーに手渡すことができるのか。今はまだ何も分からぬまま、37年前に始まった歩みを続けるのみです。

数十年後に、画業に真摯に向き合いながら母校(金沢美術工芸大学)に、先生として戻ってきたのは、それが理由でありその準備なのかも知れません。